百日咳に関する情報
百日咳に注意しましょう!
現在、岡崎市内では、例年に比べて百日咳と診断される方が増えています。
岡崎市内の医療機関における報告数は、令和6年(令和6年1月~令和6年12月)は3例だったのに対し、令和7年1月~3月で5例、令和7年4月で26例と急増しています。
咳が出るときにはマスクを着用したり、ハンカチや上着の袖で鼻や口を覆うなど飛沫が周囲に飛び散るのを防ぐ、「咳エチケット」を守りましょう。
百日咳とは
百日咳は、「百日咳菌」という細菌の感染によって、激しい咳発作を特徴とする急性気道感染症です。世界的に見られる疾患で、いずれの年齢でもかかりますが、小児が中心となっています。母親からの免疫が十分でない1歳以下の乳児、特に生後6ヵ月以下では重症になり、肺炎、脳症を合併し、まれに死に至ることもあります。最近、日本において、ワクチン未接種者や接種後長時間経過し免疫が低下した人の間で感染がみられています。
感染経路
咳やくしゃみによる飛沫感染や、感染者と接触したりすることによる感染(接触感染)とされています。
症状
1.カタル期(約2週間) : 通常7から10日間程度の潜伏期を経て、かぜ症状(くしゃみ、軽い咳、鼻水、微熱)で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
2.痙咳期(カタル期の後に約2~3週間持続) : 特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。これは短い咳が連続的に起こり、続いて、息を吸うときに笛の音のようなヒューという音が出ます。このような咳発作を繰り返し、しばしば嘔吐を伴います。発熱はないか、あっても微熱程度です。
3.回復期(約3週間) : 激しい発作は次第に減弱し、約3週間でなくなりますが、成人の百日咳では咳が長期にわたって持続することがあります。典型的な発作性の咳を示すことはなく、やがて回復します。全経過で2~3カ月で回復します。
予防
百日咳の予防には、5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)等の接種が有効です。
お子さんは生後2か月になると定期接種の対象となりますので、早めに1回目の接種を始め、その後3回(計4回)の接種を必ず受けましょう。
百日咳とは(国立健康危機管理研究機構)(新しいウィンドウで開きます)
百日咳の発生状況について(国立感染症研究所)(新しいウィンドウで開きます)
百日咳(厚生労働省)(新しいウィンドウで開きます)
感染症発生動向(岡崎市)(新しいウィンドウで開きます)