小型移動式イノシシ捕獲檻
小型移動式イノシシ捕獲檻「竹と間伐材で作るイノシシ捕獲檻」


「竹と間伐材で作るイノシシ捕獲檻」の第二弾として、このたび移動式の小型捕獲檻を開発しました。固定式の捕獲檻と比べ、安価で製作でき、何よりもすぐに移動させることが出来るのがこの檻の特徴です。以下に檻の利点・欠点、また、製作に必要な資材のリストを掲載いたしましたので参考にしてください。
なお、現在鳥獣捕獲用として竹及び間伐材で作ったものや、鉄製の「捕獲檻」が設置されている場所では、誤って子どもが中に入って閉じ込められたり、仕掛けが外れ、扉が落ちてきてケガをしたりする可能性がありますので、山に入られるかたは、十分注意してください。
捕獲実施者は、被害者又は被害者から依頼された者であって「狩猟免許」を所持する者でなくてはいけません。
捕獲実施者は、「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」第9条第2項の規定により、有害鳥獣駆除の許可申請(鳥獣捕獲等許可申請)が必要です。
詳しくはお問い合わせください。(考案者 成瀬 勇夫氏)
電話番号 0564-23-6702(岡崎市役所 中山間政策課)
移動式捕獲檻の利点
- 1個の檻を設置する場所を決め、その設置場所周辺の2から3か所に餌をやっておき、イノシシが来て餌を食べ始めてから檻を設置すると良い。
- 軽トラックで運べるため、2人でも移動できる。
- 固定式捕獲檻の3分の1の材料で出来るため、制作費が安い。
- 檻が小さいため、イノシシに傷付けられることが少なく、5から6年は良い状態が保てる見込み。また、修理もやりやすいし、使用しない時は持ち帰って保管しておける。
- 檻が小さいので設置場所を選定しやすい。(設置場所の環境を少しでも変えないこと)
- 1度イノシシ入ると2度目は入りが悪いため、すぐに移動できる便利さ。
- 警戒心を持たれないように置くこと。(森などの自然にできるだけ近い所に設置すること)
- 固定式の捕獲檻と同じように入る。
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移動式捕獲檻の欠点
- 一度に多くは入らない。(せいぜい2から3頭、うり坊で4から5頭)
- 檻が軽いからしっかり据えないといけない。
- 捕獲後、イノシシを絞める時に少々やりにくい。
- 耐用年数は3年程度だが、年数に拠らず老朽化したら手直しが必要。
製作に必要な材料
更新 平成23年2月9日
孟宗竹 4年以上経過している竹を使用すること
- 支柱材 1.2メートル(直径8から10センチメートル)×35から40本
- 天井用 1.5メートル(直径8から10センチメートル)×8本
- 入口用 2.5メートル(直径6から7センチメートル)×2本
資材名 | 材質等 | 長さ | 径 | 数量 |
---|---|---|---|---|
柱(注釈) | 桧 | 1.3メートル | 直径6から8センチメートル | 4本 |
ぬき用(注釈) | 桧 | 1.9メートル | 直径6から8センチメートル | 4本 |
ぬき用(注釈) | 桧 | 1.2メートル | 直径6から8センチメートル | 4本 |
横木用 | ― | 0.9メートル | 直径6から7センチメートル | 3本 |
その他 | ― | 2.2メートル | 直径6から7センチメートル | 4本 |
かすがい | ― | ― | 9センチメートル | 80個 |
番線 | 10番L | ― | 60センチメートル | 80本 |
番線 | 10番L | ― | 70センチメートル | 20本 |
釘 | 4寸 | ― | ― | 少々 |
釘 | 3寸 | ― | ― | 少々 |
ロープ | トラロープ | ― | ― | 4メートル |
仕掛け | 特製 | ― | ― | 1個 |
仕掛け用針金 | 細いもの | ― | ― | 少々 |
(注釈)桧の間伐材が無いときは、2寸5分角材で良い。