BCG予防接種
BCG予防接種
結核とは
BCGは結核を予防するためのワクチンです。人の肺結核のほとんどは結核菌という細菌が飛沫核感染(空気感染)によって体の中に入ることによって起こる病気です。結核菌を吸い込んだすべての人が感染するわけではなく、また感染者のすべてが発病するわけでもありません。感染してから長期間(数年から数十年)潜んでいた結核菌が、免疫力が衰えた時(例えば、加齢、糖尿病、手術、感染症罹患等)に活性化して発病することもあります。
結核菌は主に肺の内部で増えるため、咳、痰、発熱、呼吸困難等、風邪のような症状を呈することが多いですが、肺以外の臓器が冒されることもあり、腎臓、リンパ節、骨、脳など身体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります。 結核は早期に発見すれば内服薬で治せますが、治療には半年以上かかります。
欧米の先進国が結核の低まん延国であるのに比べ、日本はいまだその水準には至っておらず、2019年の患者数は米国の3.8倍、オーストラリアの1.7倍、ドイツの1.6倍となっています。
結核の免疫は、お母さんからお腹の中でもらうことができず、乳幼児が結核にかかると髄膜炎や粟粒結核などの重症になりやすいため、BCGワクチンで免疫をつけておくことが大切です。
BCGワクチン接種後の反応について
BCGワクチンを接種すると、通常は接種した10日後頃から少しずつ赤くなり、接種後2週間くらい経つと、針の痕に一致して赤み・腫れ・硬結(固くなること)が生じ、その後化膿してかさぶたを作ることがあります。特に接種後4~6週頃に最も強く現れるとされ、接種後3か月程度で痕が残るのみになります。通常は接種した場所を清潔に保つことでこれらの症状は治ります。
接種後3か月を超えてジクジクしている場合や、針の痕が互いにくっついて大きな潰瘍になってしまった場合には、稀に治療をすることもありますので医療機関を受診して下さい。
また、副反応として、1%以下の割合で、 接種をした側のわきの下のリンパ節が腫れることがあります。通常は放置して構いませんが、ただれたり、大変大きく腫れたり、化膿してうみが出るようなときは、医療機関を受診してください。
コッホ現象について
結核に感染しているかたにBCGワクチンを接種すると、接種したところの反応がふつうよりも早く、強く出ます。これを「コッホ現象」といいます。
ふつうの反応は、接種した10日後頃から少しずつ赤くなり、約1~2か月後に強い反応が出るのに対して、コッホ現象は、BCGワクチンを接種した1、2日後(遅くても7日以内)に、接種したところに強い反応がでます。その反応はその後徐々に弱くなっていきます。
コッホ現象かもしれないと思ったら、すみやかに必ず接種を受けた医療機関に相談してください。
ただし、救急車を呼んだり、休日に医療機関を受診するような緊急性はありません。
通知(予診票・接種券)の発送について
・BCG予防接種の通知(予診票・接種券)は、対象者が生後5か月を迎える月の前月の下旬に発送します。通知が届く前に予約をされていて予約日の間際になっても通知が届かない場合は、下記担当課へお問い合わせください。
・岡崎市へ転入されたかたで調査票が未返送の場合は、通知が発送できません。調査票を速やかにご返送ください。お急ぎの場合は、記入した調査票と母子健康手帳を保健所窓口へお持ちください。
接種について
対象者は、接種日時点で岡崎市に住民登録があるかたです。
対象年齢 |
回数 |
---|---|
生後5か月から1歳未満 |
1回 |
・標準的な接種の対象年齢よりも早期に接種を希望される場合は申請が必要です。下記担当課へご連絡ください。
・国や地域により、生後5か月より前に接種を勧められる場合があります。
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