骨髄バンクにご登録ください
骨髄移植とは?
骨髄とは
骨髄は堅い骨の内部に存在するスポンジ状の組織です。そこは骨髄液で満たされており、赤血球、白血球、血小板などの血液細胞のもとになる造血幹細胞が含まれています。
骨髄移植とは
病気などの理由によって正常な造血が行われなくなった場合に、患者さんの骨髄を健康な人(ドナー)から提供された骨髄に置きかえて(実際は骨髄液を静脈から注入して)病気を根本的に治そうというのが骨髄移植です。つまり骨や臓器の移植ではなく骨髄液の移植のことです。太い神経があるせき髄に針を刺すことはありません。
骨髄移植が対象となるおもな病気
- 白血病
血液をつくる細胞の異常でがん化した血液細胞だけが増え、正常な血液がつくられなくなる病気。 - 再生不良性貧血
血液を作る細胞の機能が低下し、血液成分が極端に少なくなる病気。このほか、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、先天性免疫不全症・代謝異常などがあります。
HLA型とは
赤血球に血液型があるように、白血球にも型があります。HLA型といわれるこの型は、その組み合わせには数万通りあります。骨髄移植のためには、HLA型の適合が必要です。このHLA型が一致しないと、骨髄移植は拒絶反応などの合併症によって成功率が低くなります。HLA型が一致する確立は、兄弟姉妹で4分の1、それ以外ではわずか数百から数万分の1です。だからこそ、広く一般からドナーを募る骨髄バンクが必要となるのです。
登録の条件
ドナー登録できるかた
- 骨髄提供の内容を十分に理解しているかた
- 年齢が18歳以上、54歳以下で健康なかた
- 体重が男性45キログラム以上、女性40キログラム以上のかた
(補足)
骨髄を提供できる年齢は20歳以上、55歳以下です。
ドナー登録後の健康状態によっては、コーディネートを進めることができないこともあります。
骨髄提供にあたっては家族の同意が必要です。
次の方はドナー登録をご遠慮ください
- 病気療養中または服薬中のかた(特に気管支ぜんそく、肝臓病、腎臓病、糖尿病など、慢性疾患のかた)
- 悪性腫瘍(がん)、膠原病(慢性関節リウマチなど)、自己免疫疾患、先天性心疾患、心筋梗塞、狭心症、脳卒中などの病歴があるかた
- 悪性高熱症の場合は、本人・ご家族とも病歴があるかた
- 最高血圧が151以上または89以下のかた、最低血圧が101以上のかた
- 輸血を受けたことがあるかた、貧血のかた、血液の病気のかた
- ウイルス性肝炎、エイズ、梅毒、マラリアなどの感染症の病気のかた
- アレルギーがあるかたで、食事等により呼吸困難などの症状が出たことがあるかたや、高度の発疹の既往があるかた
- 椎間板ヘルニア等で腰に手術を受けたことがあるかた
- 過度の肥満の方(体重キログラム÷身長メートル÷身長メートルが30を超えるかた)
登録の方法(ドナー登録は、2ミリリットルの採血。登録まで以下のステップで行います)
1.ドナー登録の条件をお読みになり、条件を満たしているかどうかをご確認ください。
2.ドナー登録には、保健所で配布しているパンフレット「チャンス」をお読みいただくことが必要です。チャンスは、財団法人骨髄移植推進財団のホームページ(新しいウィンドウで開きます)にも掲載しています。
3.骨髄提供について十分理解し、同意した後に、受付会場にお越しください(会場は保健所で確認を)。
4.会場の手続き完了後、腕の静脈から2ミリリットルを採血し、HLA型(白血球の型)を調べます。検査は無料です。必要事項を記入した登録申し込み書を持参した場合は、献血会場での採血も可能です。
5.後日、骨髄データセンターからドナー登録確認書が郵送されます。登録内容が確認できれば登録完了です。
6.登録完了後、ドナー登録された方のHLA型と、患者さんのHLA型を定期的に確認し、適合検索します。
骨髄移植ドナー等に対する補助金交付について