受動喫煙の害
受動喫煙は、たばこを吸わない人にも、健康に大きな害を与えます。
平成31年度市民アンケートでは、たばこの煙が気になる人は77.9%でした。
『健康おかざき21計画』では「たばこの煙が気になる人 0%」を目標としています。
目次
1. 受動喫煙とは
たばこの煙には2種類あります。
【主流煙】 喫煙者がフィルターを通して吸い込む煙
【副流煙】 たばこの先から立ち上る煙
どちらの煙にも有害物質が含まれており、たばこを吸っていない人がこれらの有害物質が含まれる煙を吸わされることを「受動喫煙」といいます。
副流煙はたばこのフィルターを通らないため、有害物質が主流煙の2~4倍含まれています。
そして、1本のたばこの煙は全く風のない状態でも7~8m先まで届くといわれています。
2. サードハンドスモーキングにもご注意ください
たばこを吸っている人がそばにいないのに、たばこのにおいがすることがありませんか?
サードハンドスモーキングとは、喫煙者の毛髪や衣類、部屋や自動車のソファやカーペット、カーテンなどの表面に付着して残留している有害物質を吸ってしまうことをいいます 。
空気清浄機では一部の粒子やにおいを取り除くことはできても、ガス状の有害物質は除去できません。
また、換気扇の近くで吸っていてもたばこの有害物質は室内に残ってしまいます。
3. 受動喫煙の害
受動喫煙によって次の疾患のリスクが高くなる可能性があります。
父母ともに喫煙する乳幼児は、父母ともに喫煙しない乳幼児に比べ、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクは10倍といわれています。
【子ども】 乳幼児突然死症候群(SIDS) : それまで元気だった赤ちゃんが突然亡くなってしまうこと。
小児がん
喘息の発症・重症化
中耳炎
呼吸機能低下
咳・痰・息切れ・喘鳴
虫歯 など
【大 人】 肺がん
虚血性心疾患
脳卒中
鼻腔・副鼻腔がん
急性呼吸器症状(喘息患者・健常者)
急性呼吸機能低下(喘息患者)
慢性呼吸器症状
(慢性)呼吸機能低下
喘息の発症・コントロール悪化
COPD
乳がん など
【妊 婦】 低出生体重児
胎児発育不全
乳幼児突然死症候群(SIDS) など
4. たばこから身を守ろう
知らないうちにたばこの煙を吸わされないように、自分でも気を付けましょう。
そして喫煙者の方には、望まない受動喫煙を生じさせることがないよう周囲の状況に配慮しなければならないという配慮義務があります。
周りの人へのたばこの害を知り、これまで以上に配慮しましょう。
関連資料
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