高齢者虐待Q&A(家庭での場合)
「愛知県高齢者虐待対応マニュアル」5、関係資料へ関係法規「高齢者の虐待防止、高齢者の養護者支援等に関する法律」(PDF形式:1,188KB)
家庭での場合
質問1.どんなことが虐待となるのか?
回答
高齢者虐待とされる行為は、以下の行為です。
「身体的虐待」「心理的虐待」「性的虐待」「経済的虐待」「介護・世話の放棄・放任」
(補足)詳しい内容は 高齢者虐待の定義、例(PDF形式:15KB)
無意識に行われていることもあるので、高齢者の尊厳を守るためにしっかりと認識しましょう。
(第2条)
質問2.高齢者虐待を発見したら通報をしないといけないのか?
回答
生命又は身体に重大な危険がある場合については、通報義務があります。
また緊急性の少ない場合についても、速やかに通報するよう努めなければなりません。
(第7条第1項、第2項)
質問3.高齢者虐待と思われるような行為が行われている。個人情報保護や守秘義務があるため、通報を迷うのだが?
回答
高齢者虐待の疑いがある場合は、個人情報保護や守秘義務についての法律(刑法の秘密漏示罪の規定その他の守秘義務に関する法律の規定)は、通報に対して適用されないものと定められています。
(第7条第3項)
質問4.高齢者虐待を通報したことを後でせめられないか?
回答
通報者の情報は、通報をうけた者(地域包括支援センター職員、市職員、高齢者虐待対応協力者など)は、通報者及び高齢者の情報を漏らしてはいけないと法律で規定されています。
(第8条、第17条)
質問5.家族に虐待をうけている。どうしたらよいか?
回答
すぐに地域包括支援センターへご相談ください。
虐待が起こる原因が何かを解明し、虐待にならないような支援の方法を一緒に考えます。大切な家族を守るためにも早期の相談や支援を行うことが大切です。
質問6.高齢者本人が内緒にしてくれというが?
回答
虐待が明らかであれば、地域包括支援センターへご相談ください。何らかの方法で本人と接触し状況の確認を行います。(通報者の情報は守られます)
虐待の疑いがある。また、言っていることが曖昧な状況であっても、相談機関である地域包括支援センターへご相談ください。事実確認や見守りを行っていきます。
質問7.本人は否定するが、虐待ではないかと思われるのだが?
回答
虐待を行っている介護者をかばっている場合もあります。
また、本人や介護者が虐待と認識していない場合もあります。
虐待に該当する(高齢者虐待の定義、例)、または、虐待の疑いがある場合は、地域包括支援センターへご相談ください。
(補足)
高齢者虐待発見チェックリスト(PDF形式:21KB)にて、チェックする方法があります。
- チェックで該当しなくても、心配な高齢者については、地域包括支援センターへご相談ください。
地域包括支援センターは、高齢者総合相談窓口として、地域で暮らす高齢者の様々な相談に応じる窓口です。
質問8.高齢者虐待を通報すると、家族は困るのではないか?
回答
地域包括支援センターへ虐待にいたった経過を解明するとともに、その要因について解決する方法を、様々な機関と連携して検討します。
介護サービスや福祉サービスの利用による介護負負担の軽減や、施設入所などの措置を行うこともあります。
高齢者本人と家族を守るために、あなたの通報が必要なのです。
質問9.虐待ではないようだが、家族が介護に疲れているようだ。
回答
介護疲れから、高齢者虐待に発展することが多くあります。
介護者やその家族が、介護の負担を抱え込んでいるような場合は、地域包括支援センターへ至急相談する必要があります。
質問10.高齢者虐待をしてしまいそうです。
回答
介護に疲れているようですね。地域包括支援センターへすぐに相談しましょう。
介護サービスや福祉サービスの利用により、介護負担が軽減されることもあります。
また、介護について協力者や理解者がいることによって、気持ちが楽になることもあります。
高齢者を支える家族の会などへ参加をしてみませんか。