市制施行110周年記念式・市長式辞 (令和8年7月1日)
市制施行110周年記念式式辞
皆様、こんにちは。市長の内田康宏であります。
本日は、岡崎市制施行110周年の記念式を挙行いたしましたところ、御来賓の皆様をはじめ、各界各層の皆様におかれましては、公私とも御多用の中、多数の御臨席を賜り、厚く御礼申し上げます。
本市は、大正5年7月1日に、県下では3番目、全国では67番目に市制を施行して以来、着実に発展を遂げ、このたび110周年という節目を迎えることができました。
この記念すべき日を皆様とともに迎えられますことは、誠に喜ばしく、また、身の引き締まる思いであります。これもひとえに、先人のたゆまぬ努力と、市議会をはじめ、市民の皆様の格別なる御理解と御協力の賜物であり、心より感謝申し上げます。
はじめに、愛知産業大学アーチェリー部が、6月14日に開催されました2026年度第65回全日本学生アーチェリー男子王座決定戦において、2014年の創部以来の目標である王座日本一の栄冠を初めてつかみ取られたことに心よりお祝い申し上げます。そして、岡崎市に大きな誇りと喜びをもたらしていただきましたことに、深く敬意を表します。今後ますますの御活躍を祈念いたします。
さて、私の選挙公約、「ダブル0(ゼロ)」についてであります。
高校生世代の通院医療費無償化につきましては、先の市議会6月定例会におきまして、子ども医療費助成条例の一部改正についてご議決いただき、いよいよ実施に向けた手続きが整いました。今後は事務作業を着実に進め、来年4月から実施してまいります。
もう一つの公約であります、学校給食費の無償化につきましても、本年4月から小学校給食費の完全無償化を実現しております。中学校給食費につきましても、4月と12月の2か月分の無償化を実施するとともに、物価高騰に伴う食材費の上昇分についても市が負担してまいります。私は、公約というものは実現してこそ価値のあるものであると考えております。
それでは、市制を記念するこの機会に、直近の事業、そして今後の事業の一端を御報告申し上げます。
岡崎城公園とその周辺における桜並木の再生と更新に取り組むため、「桜の花が咲く」と書いて、オカザキと読む、「桜花咲(おかざき)プロジェクト」を実施いたしました。このプロジェクトに御支援を賜りました皆様に厚く御礼申し上げます。今後も桜の再生とともに、乙川に四季折々の植栽を進め、年間を通じて賑わいのある、岡崎独自の魅力的な河川空間の創出に努めてまいります。
本市にふさわしい玄関口として生まれ変わろうとしている東岡崎駅につきましては、旧岡ビルの解体工事が完了し、新たな駅整備を進めております。
自由通路や橋上駅舎は、杭基礎の工事が既に始まっており、今年度中には一部鉄骨の柱も見えてくる見込みであります。
また、新しい駅ビルにつきましては、今後、名古屋鉄道株式会社において詳細設計が進められる予定であります。
ご利用いただく皆様にはしばらくの間ご不便をおかけしますが、「まちと人がつながるおもてなしの玄関口」にふさわしい駅となるよう、着実に整備を進めてまいりますので、2030年の完成まで楽しみにお待ちいただきたいと思います。
太陽の城跡地には、岡崎の新たな顔となるシティホテルの誘致を進めてまいります。既に公表しました募集要項に基づき公募を進め、11月上旬には優先交渉権者を決定してまいります。岡崎城と乙川が一望でき、夕日の景観も美しい、本市の一等地において、市民の皆様や岡崎に来られる観光客の方々にプラスONEの価値を感じていただき、「ぜひ泊まってみたい」と言っていただけるものとなることを期待しております。
JR岡崎駅周辺の整備につきましては、東口に先月、JR東海グループによる複合施設「アスティ岡崎」が開業しました。既に公民連携事業として開業している西口の「駅西小町」とともに、この好機を最大限生かし、駅の利便性の向上はもとより、まちの一層の発展に向けて取り組んでまいります。
現在、大規模な再整備を行っております南公園は、来年4月のリニューアルオープンを予定しております。「家族が笑顔になれる公園」をコンセプトに、世代を超えて親しまれる憩いの場として、より魅力ある空間へと整えてまいります。籠田公園に続く噴水型の水遊び場は、暑い夏にも小さなお子さんが安心して水遊びができます。
次に阿知和地区工業団地とスマートインターチェンジであります。
来年3月の造成完了を目指す阿知和地区工業団地は、将来にわたり本市の財政基盤と市民生活を支える、極めて重要な拠点となるものであります。
進出企業につきましては、先月、最後の1区画の優先交渉権者が決定したことで、全6区画すべての優先交渉権者が決まりました。令和3年度から行っていた募集事業は、これで一区切りを迎えることとなります。6区画の中には、本市へ初進出される企業も含まれます。これまで本市を支えていただいた企業の皆様とともに、地域の発展のために、共に歩んでいただけることを確信しております。
これに合わせて整備を進めておりますスマートインターチェンジでありますが、この度、その名称を「岡崎北スマートインターチェンジ」と決定いたしました。
「本市の新たな北の玄関口」として、進出企業の操業開始に間に合うよう開通を目指してまいります。
本事業が、地域経済の活性化はもとより、交通利便性の向上、さらには防災力の強化などにも広く寄与し、市民の皆様の安全で豊かな暮らしをより一層支えるものとなるよう、今後とも確実に取り組んでまいります。
本宿駅周辺につきましては、アウトレットの開業と土地区画整理事業により、まちの活性化が着実に進んでおります。昨年11月には、愛知県初の本格的アウトレットモール「三井アウトレットパーク岡崎」が開業し、全180店舗に加え、公園型施設「オカザキマーケット」も整備され、連日多くの皆様にお越しいただいております。市の観光PRコーナーも設け、中心市街地や額田地域への回遊につなげているところであります。
本年は、額田地域との合併から20周年という節目の年であります。
本市の面積の60%を占める中山間地域「オクオカ」の活性化につきましては、自然と暮らしが息づく地域の魅力を守り、育てていくことが重要であります。地域ごとの実情に寄り添いながら、中山間地域の魅力を発信し、関係人口の創出や移住促進などにより、持続可能な地域づくりに取り組んでまいります。これからの本市の発展のカギは豊かな自然と利用空間をもつ中山間地域の有効活用にかかっていると思います。
美術博物館につきましては、7月4日にリニューアルオープンいたします。
平成8年7月の開館以来、30周年という記念すべき年に当たり、開館記念日に当たる7月6日月曜日は、特別に無料開放いたします。
今年の9月から10月にかけて開催されるアジア・アジアパラ競技大会の開幕まで2か月余りとなり、大会への機運も高まってまいりました。
本市では、中央総合公園を会場に、アジア競技大会では野球、バレーボール、アーチェリーの3種目、アジアパラ競技大会では座位バレーボール、パラアーチェリーの2種目の実施が予定されております。
アジア48億人の頂点を決める祭典を体感できるまたとない機会であります。ぜひ岡崎で開催される競技のチケットをお求めいただき、市民の皆様とともに大会を盛り上げてまいりたいと考えております。
続きまして、市制110周年記念事業であります。
5月に開催しました「アニソン・ファイア・フェス岡崎公演」は、アニメ映像とアニメソング、花火を組み合わせた新しいイベントであります。今年度中にもう一度、開催を予定しており、次回は、このイベントを軸に、親子で楽しめる「こどもアート・デザインフェスティバル」として開催してまいります。今後もスポーツや音楽などを媒体とした様々なイベントを活用して楽しい街として岡崎市を盛り上げ、活性化してまいります。
また、原動機付自転車いわゆる原付のナンバープレートに岡崎観光伝道師「東海オンエア」をモチーフにしたデザインを制作しました。12月からの交付を予定しますので、交付開始まで楽しみにお待ちいただきたいと思います。ナンバープレートのデザインは、入口に展示しておりますので、お帰りの際にぜひご覧ください。
同じく「東海オンエア」のデザインマンホールの新作を5年ぶりに制作しました。本日から市内各所に設置しております。皆様にも新作マンホールめぐりを満喫していただければと思います。
また、同じく岡崎観光伝道師の「H△G(ハグ)」さんには、「岡崎愛のある言葉」を集めて市制110周年記念ソングを制作していただきました。後ほどミュージックビデオをこの会場で初めて上映させていただきます。今の岡崎にあった、軽快でさわやかな曲であると思います。
さらに、この110周年を市民の皆様、そして事業者の皆様とともに盛り上げてまいりたいという想いを込めまして、記念ロゴマークを作成しました。
デザインは、2パターンを作成しました。
一つは市制70周年の記念事業として1987年に開催された「葵博」で総合プロデューサーを務めた手塚治虫先生が、岡崎市の鳥であるハクセキレイをモチーフにデザインしたキャラクターである「ピーコ」を再活用したものです。
このピーコデザインのロゴマークは岡崎市が主催、共催となる事業等で活用してまいります。
また、主に民間事業者の皆様にも積極的に使っていただくために岡崎城デザインのロゴマークも作成しました。
そして、記念ロゴマークを活用いただいた事業者の取組として、大手ピザチェーン店による岡崎産の食材を使ったオリジナルピザが販売されることとなりました。
このオリジナルピザは7月30日から8月31日までの限定メニューとして販売されます。本日、この式典後に試食の配布がありますので、ぜひ、ご賞味いただきたいと思います。
今回の取組に加え、引き続き、民間事業者の皆様が実施する取組においても、このロゴマークをご活用いただき、市内外にアピールしてまいります。
このように、岡崎の魅力を多様な形で発信し、市民の皆様には本市への愛情と誇りを、来訪者の皆様には岡崎の好印象を深く残していただけるよう、今後も工夫を重ねてまいります。
また、以前行っていました直径8.5センチほどの青く光るLEDの球を2万個、乙川の川面に浮かべ、幻想的な水辺空間を演出する「泰平の祈り」を今年の秋に4年ぶりに復活開催いたします。家康公が築いた「泰平の世」を祈念し、本市ならではの幻想的な光のイベントとして盛り上げてまいります。そして、よりロマンチックな夕べとなることを期待しております。
徳川家康公を主人公とし、岡崎を舞台に市民が演じる岡崎市民歌舞伎が、家康公の生誕日である12月26日に、ここ市民会館あおいホールで開催されます。演目の「紅葉錦絵葵正夢(はなのにしきえあおいのまさゆめ)」は、岡崎の新しい文化芸術資源となる作品であります。これに先立ち、市川中車、團子(だんこ)の親子をはじめとする著名な歌舞伎俳優が出演する、岡崎歌舞伎特別公演を11月14日から16日までの3日間、市民会館あおいホールで開催します。一般販売は8月29日10時からであります。ぜひ、お楽しみにしてください。
本日から市役所の窓口・電話受付時間が短縮となりますが、市民サービスの質を維持しながら、持続可能な行政運営の実現に努めてまいります。
しばらくは、移行期間としてまちがえて来庁された方にも、丁寧に対応をいたしますのでよろしくお願いします。
さて、本日の式典では、それぞれの分野で本市の発展に多大な貢献をされました皆様を表彰させていただきます。
表彰の栄に浴されます皆様には、心からお祝い申し上げますとともに、皆様とともに本市の栄はえある110周年を祝うことに、深く感謝申し上げます。今後とも健康に御留意いただき、引き続き本市の発展に御尽力、御協力を賜たまわりますようお願い申し上げます。
最後になりますが、市民の皆様が、「岡崎に住んでよかった、岡崎に生まれてよかった」と、心から実感していただける、住んで快適、楽しいまち、そんな「夢ある新しい岡崎」の実現にこれからも全力で取り組んでまいります。
今後とも、様々な基本施策の充実に取り組んでまいりますので、皆様方におかれましては、引き続き、御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
おわりに、市制施行110周年を契機として、本市がますます繫栄いたしますことと、市民各位並びに本日御参会の皆様の御健勝、御多幸を心より祈念申し上げまして式辞といたします。
令和8年7月1日
岡崎市長 内田 康宏
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