市指定:天然記念物 桜井寺のシロバイ自生地
桜井寺のシロバイ自生地
シロバイは、ハイノキ科に属する常緑性の小高木です。本種は、国内では本州(愛知県以西)、四国、九州、西日本を中心に分布し、世界では、日本、台湾、中国大陸南部に分布しており、湿った温暖な気候を好みます。本種自体は、全国的にみれば西日本を中心に相当数の個体があり、特別に珍しい種ではありませんが、愛知県内では岡崎市桜井寺町の桜井寺北側のシイを主とする常緑広葉樹林内の沢筋及び沢沿いの斜面に生育するのみとなっています。国内の自生の分布では、この自生地が分布の東限にあたると考えられ、植物地理学上注目されており、学術的に重要です。現在の樹勢は良く、幼木も多く更新が早いため、すぐにこの自生地内で絶滅する可能性は低いと考えられますが、環境の変化によっては自生地内での絶滅が危惧されています。そのため、この自生地を天然記念物に指定すると同時に、本種は岡崎市自然環境保全条例(平成20年条例第22号)に基づき、岡崎市指定希少野生動植物種に指定されました。
ふりがな | さくらいじのしろばいじせいち |
指定(種別) | 岡崎市指定(天然記念物) |
員数 | 8,576平方メートル |
指定年月日 | 平成29年12月26日 |
所在地 |
岡崎市桜井寺町字本郷 MAP(新しいウィンドウで開きます) |
所有者 | 桜井寺 |
公開情報 | 通常見学可 |
参考文献 |
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注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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