梅毒に関する情報
最終更新日令和7年5月30日 ｜ ページID 020327
※岡崎市保健所では「休日検査」及び「レディースデー」は実施していません。
梅毒とは
梅毒は性感染症のひとつで、世界中に分布している疾患です。性的な接触（他人の粘膜や皮膚と直接接触すること）などによりうつります。
早期の薬物治療で完治しますが、検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると重大な合併症を起こすことがあります。また、梅毒に対して免疫はつかず、完治しても感染を繰り返すことがあるため、再感染の予防が必要です。
感染すると楊梅（ヤマモモ）に似た赤い発疹がでることから、梅毒という名前がつけられました。
梅毒の症状
感染した後、経過した期間によって症状が異なります。
また、下記の症状のほか、妊娠している人が梅毒にかかることで胎盤を通して胎児が感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こることがあります（先天梅毒）。
第I期（感染後約3週間）
初期には、感染が起きた部位（主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等）にしこりができることがあります。また、股の付け根部分（鼠径部）のリンパ節が腫れることがあります。
痛みがないことも多く、治療しなくても自然に軽快することがあります。しかし、その場合でも体内から病原体がなくなったわけではないため他の人にうつしてしまう可能性があります。
感染が心配される場合は、この時期に検査することが勧められます。
第II期（感染後数か月）
治療をせずに3か月以上経過すると、病原体が血液によって全身に運ばれ、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。
発疹は治療をしなくても数週間以内に消える場合がありますが、治療しない限り病原体は体内に残っており、再発を繰り返すこともあります。
また、アレルギー、風しん（3日はしか）、麻しん（はしか）などに間違えられることもあります。
この時期に適切な治療を受けないと、数年後に複数の臓器の障害につながることがあります。
晩期顕性梅毒（感染後数年）
感染後数年経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍（ゴム腫）が出ることがあります。また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死に至ることがあります。
現在では、比較的早期から治療を開始する例が多く、抗菌薬が有効なことから、晩期顕性梅毒に進行することはほとんどありません。
梅毒の発生状況
全国的に、2010年以降梅毒の報告数は増加傾向となっています。
愛知県の梅毒感染者の報告件数も増加傾向となり、2018年の454件をピークとし、その後は概ね横ばいになっています。
1999年に報告制度が変更されて以来高水準で推移していますので、注意が必要です。
梅毒を予防するには
感染部位と粘膜や皮膚が直接接触をしないよう、コンドームを使用することが勧められます。ただし、オーラルセックスやアナルセックスの際にコンドームが覆わない部分の皮膚などからも感染することがあるため、コンドームで100％予防できるわけではありません。
皮膚や粘膜に異常があった場合は性的な接触を控え、早めに医療機関を受診しましょう。
また、岡崎市保健所でも検査を受けられますので、梅毒が心配な場合は検査を受けましょう。
梅毒の検査
保健所では、梅毒の検査を無料で行っています。詳しくは以下を確認してください。
参考リンク
梅毒とは（国立感染症研究所ホームページ）（新しいウィンドウで開きます）
