国指定:建造物 滝山寺本堂
滝山寺本堂
天台宗滝山寺の本堂で、桁行5間、梁間5間、屋根寄棟造檜皮葺です。前2間を外陣(礼堂)、その後方中央間3間を内陣とし、外陣、内陣の間を格子で仕切る密教系の本堂です。内陣には正面見付3間に壇正積和風仏壇を置き、中央間5間に禅宗様宮殿厨子を据えています。厨子のなかには秘仏の薬師如来坐像を安置し、その左右に日光・月光菩薩・十二神将・毘沙門天・不動明王など多数の仏像を安置しています。この建物は和様を主とし、部分的に禅宗様を取り入れています。従来、堂の建立年代は『滝山寺縁起』によって貞応元年(1222)とされてきましたが、現本堂(中世の間面記法では3間4面)は様式的に見て、14世紀後半頃の建立とすべきものと思われます。
ふりがな | たきさんじほんどう |
指定(種別) | 国指定重要文化財(建造物) |
員数 | 1棟 |
指定年月日 | 明治37年2月18日 |
所在地 | 岡 |
所有者 | 滝山寺 |
建築年代 | 鎌倉時代 貞応元年(1222)再建、建長6年(1254)修復 |
公開情報 | 外観見学可 |
参考文献 |
(『岡崎市史研究 第34号』、岡崎市教育委員会、2014年 、29-56ページ) |
リンク |
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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