県指定:建造物 大樹寺伽藍(三門、総門、裏二門、鐘楼、大方丈)
大樹寺伽藍(三門、総門、裏二門、鐘楼、大方丈)
浄土宗大樹寺の建造物のうち、江戸時代初期の寛永15(1638)年から同18(1641)年にかけて完成した総門・三門・鐘楼・裏一の門・裏二の門および幕末の大方丈です。当寺は文明7(1475)年に松平親忠が創建した寺で、江戸時代には将軍家の位牌所と位置づけられていました。徳川3代将軍家光は寛永15(1638)年から4年かけて大小58棟の諸堂を建立しました。しかし、幕末の安政2(1855)年1月26日に勝手場から出火した火災で本堂・大方丈・小方丈・開山堂・祈祷殿・衆寮・庫裡などの建物が焼失してしまいました。幕府は同4(1857)年に規模を縮小して伽藍を再建しましたが、この時の火災をまぬがれた前記の建造物と安政の再建になる書院造の大方丈が県指定になっています。三門は3間1戸重層門、屋根入母屋造本瓦葺で、両脇に山廊をつけて全体を禅宗様でまとめた重厚なものです。鐘楼は桁行3間、梁間2間2階袴腰付、屋根入母屋造本瓦葺で、全体を和様でまとめています。
ふりがな | だいじゅじがらん(さんもん、そうもん、うらにもん、しょうろう、おおほうじょう) |
指定(種別) | 愛知県指定(建造物) |
員数 | 5棟 |
指定年月日 | 昭和30年6月6日 |
所在地 | 岡 |
所有者 | 大樹寺 |
建築年代 | 総門・裏二門:寛永15(1638)年建造、三門・鐘楼:寛永18(1641)年建造、大方丈:安政4(1857)年再建 |
公開情報 | 外観見学可 |
参考文献 |
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リンク |
文化財ナビ愛知 |
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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