国指定:建造物 滝山寺三門
滝山寺三門
滝山寺三門は鎌倉時代の仁王門で、3間1戸楼門、屋根は入母屋造こけら葺です。斗組(とぐみ)は下層が三手先、上層が尾垂木付三手先の典型的な中世楼門で、ほとんど純和様で造られていますが、わずかに上層部の頭貫木鼻(かしらぬききばな)に天竺様の影響を認めることができます。現在の仁王門は文永4年(1267)に建てられた、市内最古の建造物です。楼上正面の「瀧山寺」とある扁額は、文永12年2月19日に正三位藤原経朝が書いたものです。金剛柵内に安置する仁王像2躯は、15世紀前半頃の作です。三門の工事にあたり、上層東南の尾垂木の角度を一本切り違えたのを恥じた大工飛騨権守藤原光延が、楼上から飛び降りて自殺したと言い伝えられ、その塚と称されるものが門の正面左手にあります。
ふりがな | たきさんじさんもん |
指定(種別) | 国指定重要文化財(建造物) |
員数 | 1棟 |
指定年月日 | 明治34年3月27日 |
所在地 | 岡 |
所有者 | 滝山寺 |
建築年代 | 鎌倉時代 文永4年(1267)建造 |
公開情報 | 外観見学可 |
参考文献 |
(『岡崎市史研究』第34号、岡崎市教育委員会、2014年 、29-56ページ) |
リンク |
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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