県指定:絵画 絹本著色法然上人絵伝
絹本著色法然上人絵伝
満性寺にある絹本著色法然上人絵伝は、6幅の画面に法然上人の行状を描いた絵伝で、80を超す事蹟が描かれています。
大きさは各幅縦160.0cm×横81.0cmです。各幅は霞で6~7段に分けられ、それぞれの段にはおおむね左右2場面ずつを配置する構成で、各場面がほぼ均等に描かれているのが特徴的です。すべての幅が事蹟を下から上へ年代順に上昇させる形式をとっています。ほとんどの場面に建築物の描写があり、それが画面の両端に寄せられているため、極端な形式化の印象を与えていますが、霞の形態は古様をとどめており、描写は全体に堅実です。人物描写、特に群衆表現には卓越したものがあり、山水描写も古様に描かれています。彩色はかなり濃麗で、衣装も多彩に描き分け、良好な保存が当初の華麗な色調をよく伝えています。延宝8年(1680)に一身田において表具の修理がなされた経緯が裏書に記されているが、制作当初の状態を保持している。ただし、短冊形の銘文は後筆と思われる。
ふりがな |
けんぽんちゃくしょくほうねんしょうにんえでん |
指定(種別) | 愛知県指定文化財(絵画) |
員数 | 6幅 |
指定年月日 | 昭和32年1月12日 |
所在地 | 岡崎市菅生町字元菅 MAP(新しいウィンドウで開きます) |
所有者 | 満性寺 |
管理者 | 満性寺 |
時代 | 室町時代 |
参考文献 |
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リンク | 文化財ナビ愛知(新しいウィンドウで開きます) |
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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