県指定:絵画 絹本著色山越阿弥陀如来像

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ページ番号1004648  更新日 2026年1月23日

写真:絹本著色山越阿弥陀如来像


大樹寺にある山越に上半身をのぞかせた阿弥陀如来の姿を描いたもので、大きさは縦119.2cm×横81.9cmです。

人間の肉体的な死に際し阿弥陀如来が西方極楽から迎えに来てくれる(来迎)という思想にともなって、数多くの阿弥陀来迎図が制作されましたが、その思想が強まるとともに、阿弥陀来迎図の図様は次第にバリエーションを増加させ、本図のように山の向こう側に阿弥陀如来が姿を見せ始める瞬間を描くものも多く現れました。この作品は、恵心僧都(源信)が比叡山で感得した阿弥陀如来の姿であるといわれています。山の存在は、阿弥陀来迎を現実感のあるものにみせる上で効果的です。阿弥陀如来は来迎印を結び、頭光からは7条の光を放つ姿に描かれています。朱の衣を身につけて、肉身、頭光、放光などに金泥を用いています。

箱書によると、大樹寺開基の松平親忠が開山の勢誉愚底に寄進したとあります。一方、『宝永五年書上』では、永禄3年(1560)鳴海合戦の亡霊供養を済ませた後、大樹寺十世隣誉が裕福寺(現在の東郷町)の山越阿弥陀図を借用して、家康の命により大樹寺の宝物としたとされています。

ふりがな

けんぽんちゃくしょくやまごしあみだにょらいぞう

指定(種別)

愛知県指定文化財(絵画)

員数

1幅

指定年月日

昭和30年6月6日

所在地

岡崎市鴨田町字広元

所有者

大樹寺

管理者

岡崎市美術博物館(高隆寺町)寄託

時代

鎌倉時代

参考文献

  • 『新編岡崎市史 第17巻 美術工芸』新編岡崎市史編集委員会、1984年、432-433ページ
  • 『松平・徳川氏の寺社』岡崎市美術博物館、2000年、48ページ
  • 『三河浄土宗寺院の名宝 浄土へのいざない』岡崎市美術博物館、2011年、76ページ
  • 愛知県史編さん委員会編『愛知県史 別編 文化財2 絵画』愛知県、2011年、245ページ

注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。

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