市指定:絵画 那智参詣曼荼羅(附:大黒天版木1枚)

熊野那智へ参詣する人々や寺社が描かれており、熊野比丘尼たちが諸国を巡り歩いて熊野牛王宝印や護符を配り、この参詣曼荼羅を使って絵解きを行ったものと考えれます。
現在は軸装になっていますが、もともとは折畳んだ状態で伝わっていました。日輪と一部建造物の壁面には金箔、月輪には銀箔が使われています。また、図全体に虫食いあり、特に天地の痛みは激しく、他にも吊金具、乳等が付属していない。後世の補彩や意図的な抹消や毀損は確認されていなません。熊野参詣曼荼羅には複数の系統が伝わっていますが、本図は16世紀後半に制作され、古い部類に属していると考えられています。
明星院の詳しい創建年代は不明ですが、当初は熊野那智系の寺院で宝蔵院と言われ、舞木村に存在していました。慶安元年(1648)中興開山第一世秀悦法印の時、天領代官島山牛之助の命により、現在地の藤川宿東へ移転し、その後巧嶺寿徳法印の時、修験宗当山派に転じました。江戸期を通じて三河地方修験宗触頭の一寺で伊勢国世義寺未に属し、明治に入り真言宗醍醐派となり現在に至っています。
- ふりがな
- なちさんけいまんだら(つけたり:だいこくてんはんぎいちまい)
- 指定(種別)
- 岡崎市指定文化財(絵画)
- 員数
- 1幅
- 指定年月日
- 昭和63年11月7日
- 所在地
- 岡崎市市場町字元神山
- 所有者
- 明星院
- 管理者
- 明星院
- 時代
- 室町末期~安土桃山時代
- 参考文献
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- 西山克『那智参詣曼荼羅諸本の系統と明星院本(岡崎市史研究第10号)』岡崎市教育委員会、1988年、49-64ページ
- 『新編岡崎市史 総集編』新編岡崎市史編さん委員会、1993年、383ページ
- 岡崎市美術博物館『再発見!岡崎の文化財』、2001年、31ページ
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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