市指定:絵画 絹本著色徳川信康像
絹本著色徳川信康像
徳川家康の嫡男信康の唯一といわれる肖像画です。
信康は永禄2年(1559)に生まれ、後に岡崎城主となり、織田信長の嫌疑を受けて天正7年(1579)二俣城(遠江国)において自刃しました。信康が淡い朱色の狩衣に褐色の袴をつけ、右手に扇子を持ったところを高麗縁の上畳の上に描いています。顔は繊細な筆線で表され、烏帽子の模様も繊細に描かれています。画家の名は明らかでないですが、このような細密描写は大和絵系の画家が得意としたところです。この図は信康没後時を経て描かれたものですが、信康の画像としては唯一のものであり、貴重な存在です。図上余白に短冊「紅葉、露時雨分て降らんうすくこくえゆる立田の山のもえち葉 信康」とあります。
ふりがな | けんぽんちゃくしょくとくがわのぶやすぞう |
指定(種別) | 岡崎市指定文化財(絵画) |
員数 | 1幅 |
指定年月日 | 昭和62年7月15日 |
所在地 | 岡崎市矢作町字宝珠庵 MAP(新しいウィンドウで開きます) |
所有者 | 勝蓮寺 |
管理者 | 勝蓮寺 |
時代 | 江戸時代 |
参考文献 |
『新編岡崎市史 第17巻 美術工芸』新編岡崎市史編さん委員会、1984年、449 ページ |
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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