県指定:工芸品 孔雀文磬
孔雀文磬
滝山寺所蔵の室町時代の刻銘のある鋳銅製の孔雀文磬です。磬(けい)とは、読経などの際に叩いて鳴らす楽器の1種です。磬架(けいか)に吊るして、木槌で中央の撞座(つきざ)を打ち鳴らして使います。
この磬は、上下縁各3弧から成る両面磬で、中央には8弁複葉が崩れて16弁に見える撞座を据え、その左右に足を曲げた孔雀の文様が配されています。片面の孔雀の文様と撞座の間に、「祐承」「寄進」の刻銘があり、左右外面部に「明応四年六月十六日」「神宮寺」「祈願禅門善因」の銘が残されており、磬 の基礎資料として重要です。(注:明応四年は西暦1495年)
ふりがな |
くじゃくもんけい |
指定(種別) | 県指定文化財(工芸品) |
員数 | 1面 |
大きさ | 肩巾14.7cm、足巾15.8cm、撞座径4.7cm |
指定年月日 | 昭和33年3月29日 |
所在地 | 岡崎市滝町字山籠 MAP(新しいウィンドウで開きます) |
所有者 | 滝山寺 |
管理者 | 滝山寺 |
時代 | 鎌倉時代及び室町時代 |
参考文献 | 『新編岡崎市史 第17巻 美術工芸』新編岡崎市史編集委員会、1984年、595-596ページ |
リンク | 文化財ナビ愛知(新しいウィンドウで開きます)(新しいウィンドウで開きます) |
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
▼岡崎市指定文化財目録へもどる