県指定:工芸品 大身の鎗

岡崎藩主本多氏の家臣であった長坂家に伝えられている大身の槍です。
代々血槍九郎の異名をもつ長坂家に伝わったこの大身の槍は、室町時代に作られたもので、全長289.2cm、穂長87.1cm、元幅3.7cm、茎長72.6cm、柄長201.0cm、拵長289.2cmを計り、通常の鎗は穂長が15~20cm程度であり、穂長が90cmもあるのはまさに大身と呼ばれるに相応しいものです。槍身は、平三角、刃文は、中直刃のホツレに乱れ交る、鍛大板目肌(きたえおおいためはだ)です。拵(こしらえ)は朱塗で、千段巻(せんだんまき)止に鉄十字形、石突(いしづき)は鉄製でその他の金具は素銅(すあか 純銅または不純物が少ない銅の事)製です。銘は腐蝕のため不明ですが、その技法から相州物(現在の神奈川県在住の刀鍛冶による作)や隣国の島田鍛冶の作と思われます。なお鞘は、黒漆塗呂色仕上げです。附の皆朱塗柄の拵は、所々にかなりの破損があるものの、鞘をはじめ全体に曲面の厚みを薄めにし、十字形の鉄鍵(柄(え)の上部に鍵の形をした鉄製の横手(よこて))が付属した戦国期の実践的な槍拵で残っている例が少なく伝来とともに貴重です。
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ふりがな
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おおみのやり
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指定(種別)
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県指定文化財(工芸品)
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員数
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1口
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大きさ
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穂長90cm、幅3.6cm
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指定年月日
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昭和30年6月6日
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所在地
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岡崎市康生町
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所有者
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個人
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管理者
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三河武士のやかた家康館(康生町)寄託
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時代
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室町時代末
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参考文献
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愛知県史編さん委員会編『愛知県史 別編 工芸』愛知県、2018年、155ページ
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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